皮下脂肪や内臓脂肪を落とす方法

女性の場合、40代に入るとそれまで内臓脂肪をつきにくくしてくれていた女性ホルモンの分泌量が減少しはじめ、若い頃なら皮下脂肪として蓄えられることの多かった中性脂肪が今度は内臓脂肪としても蓄積されるようになります。

 

ただ、男性の場合でも女性より筋肉量が多いため、筋肉のエネルギー源である内臓脂肪が年齢に関わらず蓄積しやすくなるのです。

 

このように男女によって多少の違いはありますが、いずれにせよ40代になったら生活習慣病を予防する意味でも、性別に関係なく、余分な脂肪を蓄積しないための注意が必要となるのです。

 

 

スポンサーリンク

■内臓脂肪と皮下脂肪

 

脂肪には内臓脂肪と皮下脂肪があり、この2つを合わせて体脂肪と呼びます。

 

皮下脂肪は文字通り皮膚の下に位置しており指でつまんで確認できますが、内臓脂肪は外からでは判別できません。体脂肪計を使っても、皮下脂肪は測定できますが内臓脂肪は測定できないので、見た目がやせている人でもじつは内臓脂肪が付いている「隠れ肥満」が存在するのです。

 

皮下脂肪は体温の調節や外部からの衝撃に対する緩衝材の役割を持ちますが、過剰に付けば体重を増やし膝などに負担がかかります。

 

内臓脂肪は腹筋の内側、特に腸の周辺につきやすく、「ポッコリおなか」の原因になるほか、生活習慣病を引き起こすので、健康面での危険度は皮下脂肪より高いと言えます。

 

【よくある3つの誤解】

①内臓脂肪 = 内臓の表面にこびりついた脂肪?

答えは「No」です。
内臓脂肪は、内臓を覆っている大網膜や、大腸・小腸を固定している腸間膜など、体の中で内臓を支えている膜状組織に蓄積します。

 

②メタボ = 肥満?

「メタボ」という言葉をイコール「肥満」ととらえている人がいますが、これも間違った認識になります。メタボリックシンドロームとは、正しくは「内臓脂肪型の肥満が原因で、血糖、血圧、脂質に複数の異常をきたしている状態」を指し、下半身中心に皮下脂肪のついた洋ナシ型の肥満とは区別されます。

 

③脂肪肝 = 表面に内臓脂肪がこびりついた肝臓?

これも間違った認識となります。
脂肪肝というのは、中性脂肪が貯まった肝臓そのものを指す言葉です。内臓脂肪は通常なら①に出てきた膜状組織の脂肪細胞の中に貯まりますが、肝臓の場合は余った中性脂肪が肝細胞の中に貯まって肝細胞自体を脂肪化させます。この脂肪化した肝細胞の量が一定割合を超えている肝臓のことを脂肪肝と呼ぶのです。

 

【脂肪の落ちる順番】

ダイエットを始めるとまず落ちはじめるのは内臓脂肪で、次が体の末端部分の皮下脂肪になります。皮下脂肪は体温調節や衝撃吸収という役割を持ちますが、内臓脂肪は単なる余った脂肪であることが多いので、エネルギー源として優先的に消費される傾向にあるのです。

 

たとえば「内臓脂肪は普通預金、皮下脂肪は定期預金」という言い方があります。

 

これは内臓脂肪が貯まりやすく減らしやすいのに対して皮下脂肪は貯まりにくく減らしにくいという例えです。蓄積しやすい内臓脂肪は、長年の積み重ねで蓄積した皮下脂肪より食事制限や運動によって減らすことが容易なのです。

 

皮下脂肪の中では膝下、首、二の腕の順に落ちやすく、おなかやお尻は落ちにくい部分となります。特に臓器を守っているおなかの皮下脂肪は最後まで使われる事がないので一度付いてしまうと落とすのが大変な作業となってしまいます。

 

 

■内臓脂肪を落とすには?

 

内臓脂肪を落とすには、

 

  • 適度な食事量(=適度な摂取カロリー)を守る
  • 筋トレで脂肪をエネルギー源とする筋肉の量を増やす、
  • 有酸素運動で脂肪を燃焼させる

 

を継続することが必要となります。

 

食生活の見直しも効果的となるので、脂肪として蓄積されやすいアルコールや炭水化物を控え、食事の量を全体的に抑えるようにしましょう。

 

筋トレでは、特にインナーマッスルと呼ばれる深層部の筋肉を刺激すると、普段使うことの少ない筋肉だけに効果が高いと言われ、ヨガや体幹トレーニングなど、集中してバランスをとりながら行なうような運動がこれに当たります。

 

有酸素運動では、室外で行なうならウォーキングやランニング、室内で行なうならDVDを見ながらのダンスや踏み台昇降が取り入れやすいのではないでしょうか。ジムに通える人なら水泳、エアロビクス、エアロバイクなどをマシントレーニングに追加すると効果があらわれるのも早いかもしれません。

 

 

■皮下脂肪を落とすには?

 

基本的には内臓脂肪の落とし方と同じですが、こちらはもっと根気がいります。
なぜなら、内臓脂肪がある程度落ちてからでなければ皮下脂肪はエネルギー源として使われ始めないからです。

 

ですので、短期間での改善を求めるのではなく、長期戦覚悟で取り組む事が必要となるのです。

 

その上で、先に述べた内臓脂肪を落とす方法にプラスして以下の2つを意識してみましょう。

 

  • 入浴や食事・衣類の工夫で体温を上げる。
  • 気になる部分のマッサージや気になる部分の筋トレを集中的に行なう。

 

厚生労働省によると、体温が1℃上昇すると基礎代謝量が12~15%上がるというデータがあります。(http://www.mhlw.go.jp/bunya/shakaihosho/iryouseido01/pdf/info03k-06.pdf)

 

これは、簡単にいうと「体温を高めに保った方が消費されるカロリーは増える」ということになるので、ダイエットをこれから始める人や効果が出ない人、冷え性や低体温の人、は体温を高める事を意識してみましょう。

 

また、血行が悪かったりリンパの流れがとどこおったりしていると老廃物が溜まってしまいます。溜まった老廃物はやがて脂肪細胞に取り込まれ、セルライトを形成します。マッサージでセルライトが解消したり皮下脂肪が燃焼したりするわけではありませんが、血行やリンパの流れが改善されれば気になる部分にそれ以上皮下脂肪が停滞するのを防ぐことができますし、体温の上昇にも役立つのです。

 

従って、体の各部についた脂肪の性質をよく理解することが「理想の体型」を作り上げることに繋がってくるので、ダイエットを行う際はぜひ理解度を深める努力をして下さい。

 

『関連記事:40代がダイエットを成功させる方法を徹底解明』