昔は食べても太らなかったのに40代になってからは食べた分だけしっかりと脂肪になってしまうようになった…と悩む方は非常に多く居ます。
20代の頃は食べ過ぎても翌日に少し控えれば痩せたのに、今は食事を控えても余り効果が現れないのは何故か?というと、そこには40代ならではの理由があるのです。
■40代が痩せにくい3つの理由
【1.基礎代謝 】
20代の頃に食べても太らなかったのは、基礎代謝が高いので動いた分だけエネルギーとして消費される為、脂肪がしっかり燃焼されます。 しかし、40代になり基礎代謝が下がると新陳代謝も悪くなるのでエネルギーが上手く消費されずに脂肪を溜め込みやすくなるのです。
【2.女性ホルモン】
20歳を境に全ての女性は、女性ホルモンが少しずつ減少していきます。 特に40代になると閉経の準備段階に入ることから女性ホルモンの分泌も著しく減少してしまい、ホルモンバランスも乱れやすくなります。ですが、女性ホルモンの「エストロゲン」や「プロゲステロン」に乱れが生じてしまうと、満腹ホルモン(レプチン)の分泌などにも影響を与えてしまい、身体は脂肪を溜め込もうと作用してしまうのです。
【3.ストレス】
環境にもよりますが、20代の頃に比べて「ストレスを感じる機会が増えた」という話は良く耳にします。これは、40代になると仕事面では社会的責任が増えてプライベート面でもパートナーや育児に割り当てる時間が増えることが背景としてあります。しかし、ストレスが増えると、体内に活性酸素を発生させるので血行も悪くなり脂肪が蓄積され易くなってしまいます。そうなると身体の代謝も悪くなり、これが「冷え」や「むくみ」の原因となってしまい、放置しているとやがて「セルライト」ができてしまうのす。医学的に脂肪とセルライトは同じ構成とされていますが、セルライトのデコボコを解消するのには時間を要するので、その予防が重要となるのです。
これらの原因が影響しているので40代になると「太りやすく痩せにくいカラダ」になってしまっているのです。しかし、痩せにくい原因に対してしっかりアプローチすることができれば40代の方でもダイエットに成功することはできるので安心して下さい。
■簡単にできるダイエット方法
【1.身体を温める+イソフラボン 】
基礎代謝が下がれば自ずと体温も下がり、中には「冷え性」になってしまう場合もあります。 「冷えはダイエットの天敵」ともいわれるくらいですので、湯船にしっかり浸かることや温かい飲み物を飲むなどして身体の芯から温めるようにして下さい。そして毎日の食事に身体を温める作用のある人参やカボチャ、ネギや生姜を積極的に取り入れていくことがオススメとなります。それに加えて、女性ホルモンと似た働きをする大豆イソフラボンを摂取するために、毎日の食事に納豆や豆腐、味噌などの大豆製品を取り入れると女性ホルモンの乱れが抑えられます。 このように普段の生活習慣を少しずつ変えていくことで「体温が安定する」ことが期待されるのです。
【2.ながら運動】
ダイエットをする為に突然激しい運動をする方が居ますが、日頃の疲れもあるのでこのような方法だと継続することが難しくなってしまいます。それに40代は特に仕事や家事が忙しくなる年代なので運動に割く時間も限られています。そこでオススメとなるのが「ながら運動」です。方法はその名の通り「○○しながら運動をする」といういたってシンプルな内容となります。
この方法であれば運動する時間が取れない人や隙間時間が多い人にとっては、普段の生活の中に運動を取り入れることができるようになります。例えば、電車で通勤している方であれば「早歩きで駅まで向かう」や「電車の中で軽く爪先立ちをする」といったことを、家の中でも「テレビを観ながらスクワット」や、「椅子に座ったまま足を浮かせて腹筋を鍛える」など簡単に毎日できる運動を取り入れることで、痩せやすい身体を作ることができるのです。
【3.ストレス解消】
現代は「ストレス社会」ともいわれており、ストレスが身近な存在になっています。だからといってストレス解消を諦めてしまっては、ダイエットのみならず健康や美容にも悪影響を及ぼしてしまいます。具体的には、ストレスが原因となり身体中に「活性酸素」が発生してしまい、肌はボロボロになり脂肪は蓄積してしまう…といったことが考えられます。
自分なりのストレス解消方法を見つけることが一番なのですが、「何がいいかよくわからない」という人は”好きな香りを見つける”ことから始めることをオススメします。
女性ならばアロマの香りが好きという方も多いので、ストレスを和らげる作用のあるペパーミントやラベンダー、イランイランやローズなどから試してみるとよいです。心地良いと感じる香りは大脳辺縁系に作用するので気持ちが穏やかになってストレスを和らげる効果があるのです。
■最も重要なのは「続けること」
痩せることができないからといって、激しい運動をしたり極端な食事制限をする人がいます。短期的にみればそうしたダイエット方法で痩せることができるかもしれませんが、これは一時的なダイエットに過ぎません。仮に痩せたとしても、その無理なダイエット方法を続けることができなければまた元のカラダに戻ってしまい、場合によっては元の体重よりも太ってしまうことになります。いわば「リバウンド」ですね。
痩せた瞬間までをみれば「ダイエットに成功した」といえますが、その後どうなったか?という部分までみなければ本当にダイエットに成功したのかは分かりません。問題なのは「その体型を維持できるかできないか」になるのでダイエットは長期的な取り組みが重要となるわけです。
なのでダイエットで「継続性」という部分が重要事項となり、ダイエットを続ける為にも「手軽さ」や「簡単さ」それに「得意不得意」を重視したダイエット方法がオススメとなるのです。
そして、20代の頃と比べて40代が痩せにくいのは当たり前なので、それに卑屈にならず今の自分の身体に合ったダイエット方法を実践して、無理なく痩せやすい身体作りをすることがポイントとなるのです。