「新陳代謝を高める」ということは、古い細胞を新たな細胞へと変化させることになるので、体内を活性化させることになります。体に溜まった老廃物や、不要物を体内の外へ排出する働きをするので、新陳代謝は健康的にも美容的にも効果が期待されるのです。
もちろん、ダイエットを行う上でも「新陳代謝を高める」ことが効果的に働くので、”太りやすく痩せにくい体質”へと変化している40代であれば積極的に新陳代謝を高める行動を取るべきになるのです。
■ダイエットを失敗させない為にも新陳代謝を理解しよう
ダイエットを始めると多くの人は「食事制限」をする傾向にあります。
確かに、ダイエットの基本となる考え方は『摂取カロリー<消費カロリー』を成立させることになるので、一概に間違った方向に進んでいるとは限りませんが、問題はその方法や内容にあります。
ダイエットを始めるキッカケは人それぞれ違ってきますが、多くの人が「自分の外見へのコンプレックス」をキッカケとしてダイエットを始めています。
自身の「見た目」をすぐに変化させたい一心で極端な食事制限を始める人は多く、その結果として食事制限をしているのにもかかわらず太ってしまったり、リバウンドをしてしまったりと、本来の目的とはかけ離れた結末になっているケースが多く見受けられるのです。
これは、「食べなければ痩せる」という安易な考えがその悲惨な結末を招いてしまい、結果的に遠回りをする選択を自分自身でしてしまっているので、ダイエットを行う上で体と新陳代謝の関係性を理解するようにして下さい。
【食事制限では筋肉量が低下してしまう】
脂肪を減らす為に「食事制限」を始める人は多いです。それは「食べない=痩せる」という考え方からくるもので、一口に「痩せる」といっても、どういった部分が痩せるのか?、どの部位から痩せるのか?、といった食事制限がどういう形で痩せることに繋がるのか、そういった部分まで掘下げて考えている人は少ないのです。
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極端な食事制限は筋肉量を低下させてしまい、代謝を悪化させてしまいます。
しかし、食事制限をしたとしても筋肉量を低下させない方法もあるので、ダイエットをする際は以下の点に注意して下さい。
<運動を取り入れる>
筋肉量が落ちる大きな理由の一つとして「動かない」ことにあります。人間の体は使わなければ使わないほど退化(衰え)していくので、運動をする機会が減ればその分筋肉量は低下してしまいます。
これは、「筋肉」を維持する為には多くのエネルギーが必要となる為、使用頻度が低い筋肉に対して多くのエネルギーを費やすのは勿体ないと判断されてしまうので筋肉量が低下してしまうことにあるのです。
同じ理屈で「脂肪」を考えてみると、脂肪の場合は筋肉よりも維持エネルギーが少なく、緊急時のエネルギーとして蓄えられるので脂肪の場合は落ちにくいのです。
<栄養の質を落とさない>
ダイエットで食事制限をする人の多くは、「食べない=痩せる」というイメージを抱いている場合が多いです。しかし、単に食べる事を拒んでしまうと本来であれば必要なエネルギーでさえも遮断されてしまう可能性があるのです。
そうなると、生きる上で必要不可欠となる器官やエネルギーの確保を行うようになるので、筋肉のエネルギー(たんぱく質)を分解して、それらエネルギーの為に使用されるようになるのです。
従って、食事制限が筋肉量の低下に繋がるのです。
■代謝が悪くなると痩せにくい体質へと変化する
筋肉量が低下してしまうことによって基礎代謝も低下し、痩せにくい体質へと変化してしまいます。
過度な食事制限をすると筋肉量が落ちてしまいますが、そこで一時的に体重が減ったからといって、元の食事に戻してしまうと「リバウンド」に繋がる恐れがあります。
これは、筋肉量が落ちる事で痩せてはいるものの、体質的には「痩せにくい体」へと変化していることが原因としてあります。要は、目先の利益(減量)を優先させることで、その先のもっと大きな利益(太りにくい体質)を損なっているということです。
ダイエットでは「食事制限」も必要となりますが、間違った食事制限や過度な食事制限は返って逆効果となるので、その本質的理解を行う事が重要となるのです。
【水を摂取することのメリット】
水分を摂取することはダイエットにも効果的であるとされております。
これは、血液の循環を良くして代謝を上げること、便通の改善、発汗作用、などの効果が期待されるのでダイエットに効果的といわれているのです。
また、老廃物が排出されることによってデトックス効果も期待されるので、髪の毛や肌のツヤ、爪にも影響が出てくるでしょう。
しかし、1回に摂取する水分量、水の温度、等が適切な範囲内でなければ逆効果になる可能性もあるので、ご注意ください。
【運動することで代謝が上がる】
結局のところ「太りにくく痩せ易い体質」というダイエットの核心に迫る為には「食事」と「運動」という2つの車輪を回していかなければなりません。
どちらか一方の改善でも「痩せる」という効果はでますが、この2つを改善する事が一層高い効果をもたらすのは明白なことです。
その点、代謝を上げるという意味では「運動」が効果的となり、「食事」の改善だけでは限界がきてしまいます。
一口に運動といっても、有酸素運動と無酸素運動があり、その特徴や効果も違ってきますが、分からなければランニングと筋トレを続けていくだけでも体質は変化していきます。
ただ、続けていく事ができなければ自然と筋肉量も低下してしまい、また元の体質へと戻ってしまうので、「続けやすい運動」を選定することと同時に「モチベーションの維持」といったメンタリティーにも着手することが必要となるのです。
■ダイエットを楽しむことが近道
ダイエットを長続きさせる為にはダイエットを楽しむ必要があります。食事や運動の改善を苦痛と感じてしまうのではなく、「楽しい」と感じるように意識するのです。
これだけ聞くと精神論を説いているように思えますが、「食事」であれば料理を楽しんだり、「運動」であればスポーツやお散歩を楽しむだけでもいいので、ダイエットに対する捉え方を少しだけ違う角度で意識することを勧めております。
結果だけを追い求めているうちは、精神的な「限界」に達するのも時間の問題となるので、ランニングや筋トレ一つとっても、「成果」よりも先ずは「楽しむ」という点を意識して下さい。仮に「成果」を意識して、その成果を高める事が楽しみとなる場合であれば問題ではありませんが、多くの場合その限りではないケースが多いです。
従って、「楽しむ」という事を前提として活動を行い、その中で「効果」を管理していくことがダイエットの本質である”太りにくく痩せ易い体質”の実現へと近づけるようになるので、こうした部分の理解を軽視しないようにして下さい。
最近では豊富な種類のスマホアプリも登場してきたので、上手に活用してダイエットを楽しめるような環境作りを心掛けて下さい。
その小さな努力が大きな成果をもたらすのです。